2015年12月8日火曜日

HairballAudio 1176 Comp

最近はオリジナル製品の開発に力を入れていたので、それ系のエントリが続いておりましたが、もちろん様々な作業を並行してやっています。

部屋が散らかっていたのでターンテーブルの上に置いてます

そんな中、山口の作曲家たくまるさんからのご依頼品がこちらのHairballAudioのUrei1176クローン製作です。

いわゆる海外のDIYキットというもので、似たような商品は海外のプロオーディオ屋やガレージ系メーカーでいくつか散見しますね。(APIやNeveのもある…)特にアメリカはDIYの国というだけあって、こういったキットも人気があるようで、機材製作系のフォーラムでは製作や改造に関する意見が活発に交換されていますね。

でも日本ではこの手のキットの情報ってとても少ないですよね。なので「実際こんな感じですよ」というのも含めて、情報を書いていきたいと思います。


2015年11月11日水曜日

ベース用プリアンプ Sapphireについて

Sapphire BassPreamp

以前から水面下で進めていた新型ベース用プリアンプSapphire(サファイア)が完成しました。

当初は楽器向けの製品もちょっとやってみようかな、という軽い気持ちでしたが周りのベーシストや自分自身でも「こういうのあったらいいよね」という意見が沢山出てきたので実際形にしてみようと思ったのが夏前ぐらいでした。

私自身もベーシストで普段楽器を弾く身で、既存の製品の使い勝手や不満点もありましたから、自分でも使いたくなるようなレベルのものを…と最初からユーザー視点で作っていくような感じでスタートしました。
基本的な要望ポイントは以下のような点です。

2015年11月2日月曜日

ヴィンテージ機器の取り扱いについて

コンデンサー交換中のNeve1073

ヴィンテージやオールドと書くとなんだかプレミアムな印象ですが、ひっくり返せば単に大昔の中古である訳ですから、今きちんと正常動作しなければリスキーなジャンク品という訳です……。

私はものを作ったり売る側であり、ときに音楽を作る側の両方の立場ですから、そのあたりの“あや”はよく理解しているつもりなのですが、世間ではジャンクに近いような状態で“ヴィンテージ”という冠を被せられ機材が売買されていることが多々ある現状といってもいいでしょう。

2015年10月18日日曜日

リアンプBOX



ギタリストである澤近立景氏の依頼で特注のリアンプBOXを製作致しました。
要望としては小型で高音質な……という割とありきたりなものでしたが、いざ作ってみるとなかなか良い物ができました。
小型で堅牢なのでギターケースのポケットにも入るサイズです。

ここを見ている方々には説明不要だとは思いますが、リアンプは録音済みのバランスのローインピーダンス信号をアンバランスのハイインピーダンス信号に変換し、楽器用アンプなどに送り返すことでアンプサウンドを再収録する目的で使われます。

市販のリアンプには様々なものがありますが、いわゆるトランス式のパッシブタイプとトランスを使わないアクティブタイプです。

ここではっと気づいた方も居ると思います。実はリアンプというのはDIと全く逆のことをやっているだけなんです。トランスしか使わないリアンプならば、逆に繋げば逆さに動作します(実際はマッチングの問題などはあるんですが)

トランスタイプや安価なリアンプだと主に高域のロスやダイナミクスが失われるという問題がありました。
Floatiaの特製リアンプはアクティブタイプで、バランス→アンバランス変換による音質の変化を最小限に止めるように設計されています。
入力側の過大入力クリップをを防ぐために電圧も+24Vで駆動します。

澤近氏の自宅スタジオにて

澤近氏は既にFloatia Designs製のAPIタイプのマイクプリアンプも既に入手しており、レコーディングで現在も活躍中とのこと!
エンジニアだけではなくプレイヤーの宅録&プリプロの強い味方としての導入も最近増えていますよ。

このリアンプも近日中にレギュラー化しようと思っています。
作って欲しい!!という方は気軽にお問い合わせください。¥30,000前後で製作可能です。

2015年10月14日水曜日

間が開きましたが



忙しくてついつい更新を怠ってしまいました…。

色々と案件が重なっていて、なかなか製品の開発や在庫の補充などができない期間が続いておりました。
月末までのラッシュが終われば新製品の試作などを随時再開していきたい所存です。
溜まっているオールドNeveの部品でプリアンプなどを組みたいところでもありますし。

さておき、twitterのほうでちょこっと書いたのですが、
ADI-101(トランスver)のアウトレット品が1台あります。
通常売価の¥41,000が¥6,000オフの¥35,000です。
デモ機として使用していたものなので小傷などがありますが、製品としては新品に近いコンディションです。
興味がある方はメールでお問い合わせください。

ADI-101も8月からかれこれもう10台ぐらい作りました。
更に改良点などをも発見したので近日中にちょっとしたアップデートも考えています。

2015年9月20日日曜日

ベース用プリアンプ


ProAudioではないですが兼ねてからの要望で、ベース用のアウトボードプリを開発中です。

フローティアでお馴染みのFETを使ったヘッドアンプ回路を内蔵しています。
一見ごく普通の3bandEQ(midは可変)、GainにOutVolというごく普通のプリアンプですが…。

Driveモードと称して、図太い歪みを付け加えることができます。
ダイオードを使う一般的なクリップ回路ではなくアンプの過大入力だけで作るまさに真の意味でのオーバードライブなので音痩せ等が一切ありません。

まだ試作を調整段階ですが、様々なベーシストにテストして頂いている最中です。
そう遠くないうちに正式リリースできると思います。

2015年9月12日土曜日

こんなのも作ってます



きちんと動作させるのは結構難しいです…。
あとでレポートでもしようかと。

2015年8月27日木曜日

8月の途中経過

8月はたくさんの発注いただき有り難うございます。
お陰様で来月もなんとかFloatiaを続けることができそうです…!(苦笑)
今月からレギュラーラインナップに加わったADI-101も既に何台かオーダーを頂き、順調なスタートを切ることができました。

しかし有り難い最中に困ったことが……ここ最近の発注&製作のたて込みでEdcorトランスの在庫が尽きてしまいました。既に代理店に発注はかけているのですが、うちで標準使用しているトランスが特注品のため、入荷にはしばらく時間がかかりそうです。
ライントランスを使用する機材を発注希望の方は納期をご確認ください。

来月はQuad EIghtのマイクプリ+EQのチャンネルストリップも入荷予定です。


こっそり作っていたBass用プリ(私物)なんかも実戦投入してみたり…。
基本的な回路はADI-101の出力段がアンバランス仕様になったようなものです。
特にパッシブの楽器にはバッファーが覿面に効くので、ご希望の方は是非お試しください。

2015年8月14日金曜日

Quad Eight MP404 ラッキング


非常に珍しいQuad EIghtのマイクアンプモジュールMP404を入手できたのでラッキングしました。
昨年からそのうちやろうとは思っていたのですが、なかなか時間が確保できなかったのとパネルの加工に手間取っていたこともありだいぶ先送りになっていました…。
仕事の作業などの合間に私物として作っていたので製作期間は3週間ほどでした。

2015年8月11日火曜日

Neve BA283 AmpCard



リキャップ中のNeve BA283アンプカードです。
オールドのNeveサウンドの要となっているもののひとつで、Neve1073、1066、1272などポピュラーなNeveの心臓部はこのアンプカードが使われていました。

BA283上にはプリアンプとアウトプットアンプの2つが実装されており、これ1枚でディスクリートのアンプが作れるような構成になっているのが特徴です。




全段がNPNトランジスタによるA級シングルアンプ構成で、増幅素子には小信号用トランジスタBC184、アウトプットの最終段にはTO-3パッケージのパワートランジスタ・モトローラ製2N3055が入っています。これにより、負荷の重い大きなトランスも十分にドライブ可能となっています。(放熱のアルミ板ごとかなり熱くなります)出力段がトランスを介して直流を流すようになっているのも特徴で、大型の出力トランスLO1166のためにある出力アンプといってもいいかもしれません。

ゲインはそれぞれ20dbぐらい取ることができるので、これにマイク用トランスを足せばトータルで+60db程度のゲインを稼ぐことができ、マイクプリアンプとして使うことができます。このBA283に入力トランスと出力トランスを付けたのがまさにNeve1272です。Neve1073のイコライザー抜きバージョンとも一見言えそうですが、1073の場合は更に補助用のNeve284というアンプカードも併用して増幅しています。1073のプリアンプを再現するには増幅率などを調整する必要があります。

またBA283もいくつかバリーエーションがあります。

BA283AV : すべての部品を実装したフルバージョン
BA283NV : プリアンプ側のみ実装したバージョン
BA283AM : アウトプットアンプ側のみ実装したバージョン

このアンプカードは前述の通り、大きいトランスをドライブできるだけの力があるので、Marinair LO1166のような大型アウトプットトランスと相性が良く、このふたつが揃うと中低域に厚みのある、正にオールドNeveの音になります。代用品のCarnhilのトランスを使う場合はギャップ対応でプレートが1U対応サイズになったVTB1148を使うとよいでしょう。Marinairとはやや傾向が違うものの、オールドに近い音色を得ることができます。

上:BAE BA283クローン 下:オリジナルBA283

回路図などは既に世間に出回っているので、いわゆるNeveのクローンを作っているメーカーもそっくりそのままこの回路を真似てはいるのですが、なぜか同じような音にならないのが不思議です。音質の要としてはヴィンテージのトランスがよく語られますが、オリジナルのBA283にはまず古いパッケージのトランジスタ、位相補償にポリスチレンコンデンサを使用、2N3055も初期のアルミパッケージを採用しています。このように、今では入手できない素子が多く使われていることも要因のひとつになっている気がします。

BA283は補修用も含めてまだ当方でもストックがありますが、数年後にはトランスと同様もうなかなか手に入らないものになっている可能性が高い気がしています。

・・・

気軽にNeveクローンが作れるようにBA283のクローン基板を作りました。
>> BA283Pと名付けました。単品でも販売しています。

2015年8月6日木曜日

ADI-101 オーダー受付中


新型のアクティブDI、ADI-101をオーダー受付開始します。

製品についての説明はこちらのページにまとめました。

気になる価格ですが、電子バランスモデルが¥35,000、トランスバランスモデルが¥41,000よりとさせて頂きます。

そしてプロモーションキャンペーンとして、8/20までの発注は¥5,000オフの特別価格で受注致します。
※終了しました。たくさんの発注ありがとうございました。
初期ロットは5台程度と考えていますので、興味がある方はお早めにお問い合わせください。
発注及び購入のご相談はメールにて承ります。
よろしくお願いいたします。

2015年7月25日土曜日

Neumann U87の修理

Neumann U87の音が急に出なくなった…ということで珍しくマイクの修理です。

U87は御存知の通りNeumannの超定番マイクで、見たことがない人はいないと思います。
現在もレコーディングの現場では歌録りを中心に多用されています。

2015年7月3日金曜日

新型アクティブDI



アクティブDIの試作バージョンがほぼ完成しました。

特にギター・ベース用に特化したサウンドチューニングになっており、既成品では成し得なかった高解像度なサウンドとなりました。

自分の中でも ハイファイ、クリアな音=相対的に線が細いというイメージが既存の製品だと払拭できていない現状で、どう楽器的なサウンドを保ったまま高解像度な音にチューンするかが最大の課題でした。

結果的に言うと、極力部品点数や不要なカップリングコンデンサを廃し、なおかつFloatia Designsでお馴染みの高音質バッファー回路を最大限に活かすことでその問題は解決…クリアかつ、楽器アンプ的な質感を併せ持った高音質アクティブDIに仕上がりました。

また、特長として電子バランスとトランスバランスの両モデルに対応する予定です。基本は電子バランス出力ですが、トランスを内蔵することで更に音にキャラクターを追加できる…音の好みによって選択できるということです。

現在知人のギタリスト・ベーシストへ貸出などを行い、サウンドチェックをして評価を貰っている最中で、それが完了し次第正式に受注開始という流れになると思います。

比較的安価帯で提供したいと考えているので、続報をお待ちください。

2015年6月22日月曜日

今後の製作予定

先日製作したFDNV-01+Neve33415のセット、早速に売約となりました。ありがとうございます。
やはりNeve系は動きが早いですね!

そして次の制作物であるギター・ベース用のアクティブDIの試作も進めています。
既に試作筐体は出来上がり、サウンドの仕上がりや中に使う部品の選定をしている段階なので、近日中に完成を報告できるかなという感じです。

またこれは私物なのですがQuadEightのMP-404というマイクプリアンプが4chも乗っかったモジュールを去年入手していて、そのラッキングが先延ばしになっていました。
先日既に28V電源が完成したのでそれとともに組み込みたいと思います。QuadEightのディスクリートサウンドは非常に強力なのでこれも楽しみです。

2015年6月13日土曜日

Marinair&St.Ives T1444


オールドNeveのマイク用トランスです。
左が世に有名なMarinair(マリンエア)製、右がSt.Ives(セイントアイヴス)製です。
Neveの資料だとmodel 10468とかT1444と呼ばれているトランスで、2つとも同型のもの。

2015年6月10日水曜日

FDNV-01 Old Neve Driver




色々と試作を重ねましたがやっと完成しました。

FDNV-01はNeveのラインアンプユニット3415、33415をそのまま差し込むだけでマイクプリアンプとしてラッキング化できる筐体です。

Neve3415のラッキングは海外だとBlackeyboyやBrentAverill、国内だとConisisあたりがカスタムメイドしていますが、最近はユニット自体の高騰もあってなかなか出まわらず、ましてラック化筐体のみを販売するということはなかったように思います。

個人でNeveのユニットを入手してもマイクプリ化するにはそれなりに専門の知識が要りますから、使わずじまいでオークションなどに流れてしまうのを何度か見ています。

コントロールはNeveの基本であるロータリー式のGain+Volumeに加えて、高性能のDI入力(オプション)、フェイズ、ファンタム電源を装備しているので、ユニットを差し込むだけでそのまま高性能プリアンプとしてNeveサウンドを体験できます。
Brent Averillなどのユニット自体を分解するラッキングとは違い、フロントパネルからユニットを脱着できる機構になっているのでメインテナンスやトラブルに対処し易いというメリットもあります。

価格は現在は¥80,000〜で予定しています。(エルココネクタをお持ちの場合)
最初は手持ちのNeveユニット込みで販売しようかなと。

ユニットをお持ちでラック化に困っている方は是非お問い合わせ下さい!

2015年6月7日日曜日

小型ステレオミキサー


ちょっとした便利なものも製作する、がモットーのFloatia Designsですので、オーダーで製作するのはスタジオ機器やプロ機材だけではありません。

こちらは、Twitter経由で知り合いの方から依頼を受け製作した小型ミキサーです。

概要はシンプルな2chステレオミキサーで、
入力が“ステレオジャック&ミニステレオジャック”の2ch…
出力が“ステレオジャック”という、ありそうで既成品にはない組み合わせです。

用途はiPhoneやiPodの音とLine6 Podのヘッドフォン出力をMixするとのこと…。
またオーダーとして「入力個々のボリュームはいらないが、マスターボリュームはほしい」「大きい入力でも歪まないこと」などが挙げられました。

楽器系の機材なので、なるべくケースのサイズは抑えるべく、普段使っているリードSKシリーズの一番小さいケースをチョイス。

またミキサー回路は普段プロ用のキューボックスやサミングアンプでも使用しているのと同じ回路&部品を単電源で使用できるようにカスタマイズしたものを採用。(ドライブ能力が高いので、ヘッドフォンを直接ドライブできる)

そして電源は、なるべくヘッドルームを確保して歪みを減らすべく、+24Vのスイッチングアダプターを使って駆動させます。

と、一件コンシューマなアイテムのようで中身はスタジオグレードの一品が出来ました。

納品後、ユーザー様には「想像以上に素晴らしい出来。ありそうでなかったので助かりました!」と納得のコメントを頂きました。満足して頂けたようで何よりです。


こういった小型のちょっとした機材(アダプターで駆動)も比較的安く一点ものとしてオーダーできますので、お気軽にお問い合わせ下さい。(参考予算 ¥28,000〜)

2015年5月27日水曜日

+48V電源

だいぶ昔ですが最初にHAを製作しようとしたとき、ウェブで調べても+48V電源の作り方というのはなかなか情報が少なかった記憶があります。(今でも少ない)
+48Vというのはいわゆるマイク用のファンタム電源の電圧です。

+24Vまでは三端子レギュレータの78シリーズで簡単に作れます。(LM317でも+35Vぐらいまで)しかし+48Vとなるといわゆる三端子タイプのレギュレータでは電圧が高すぎて少し回路を工夫しないと取り出せません。

おおまかに+48Vを作る方法が以下の3つです。

(1)+24Vの電源を直列に繋いで+48Vを得る

(2)+50V以上の直流電源をレギュレータで+48Vにドロップさせる

(3)低電圧の電源をDC-DCコンバーターを使って+48Vまで昇圧させる


(1)は一番手っ取り早い方法で、スペースの余裕があれば小型スイッチング電源を2つ繋ぐだけで48Vを得られます。もしくはメインで使う+24V単電源の上に容量の小さい+24V電源をもうひとつ重ねてもいいでしょう。

(2)は電源トランスの出力にあらかじめ+48V用の出力があるときに用いられることが多いですが、大元の電圧がそもそも+52V〜はないと+48Vは作れないのでいささか不自由です。

(3)最近は表面実装化されたDC-DCコンバータ(通称デコデコ)もかなり沢山出ていますからこれを使うことで簡単に+48Vまで昇圧できます。スペースも食わず、低い電圧から高電圧を作れるというメリットが大きいので最近の機材は殆どが(3)です。(1)の応用で+24Vまで昇圧できるコンバータが安価で手に入るのでこれを2つ繋ぐのが手っ取り早いです。



ファンタム電源というのはマイク一本あたりで数mAという非常に小さい消費電力なので、容量は50mAもあれば十分すぎるくらいなので、電流量は要りません。

しかしマイクプリを製作するときに必ずファンタムが必要になってくるので厄介です。

2015年4月8日水曜日

バランス出力対応フォノイコライザー



試作のNF型フォノイコライザーアンプを製作しました。(画像左)
仮にPEQ-707とでも称しておきます。
今後販売する製品版に近い仕様でカスタムとして納品したものです。

このフォノアンプは元々スタジオのレコード・プレイバック用の設計だったものをリスニング用として最適な音質へ調整し、回路なども再構築したモデルです。

なのでバランス出力が標準になっているのが特徴です。
特に最近はPCにレコードの音源をデジタルで取り込む人も多いので、プロオーディオ方面の人達にも最適な仕様になっています。バランス接続できますので、そのままオーディオ・インターフェースにつないで録音することができます。
(ご希望によりアンバランス仕様も勿論製作できます)

内部回路は小型にしつつ、RIAA EQ部分には選別されたマイカ(雲母)コンデンサーを使用しているので、特性再現力は抜群。音質も妥協はありません。

MC/MMカートリッジ両対応しており、各カートリッジに合わせた利得に変更可能。
トップパネルのツマミはMM/MC切り替えスイッチです。

また、カートリッジの微弱信号を取り扱うフォノアンプですので、外来ノイズや電源由来のノイズは天敵。それを回避するために電源ユニットは本体と別の外部PSU(画像右)として付属しています。
(後で電源をハイグレードなものにアップグレードすることも可能です)

現在試作機を何人かのユーザーに貸し出したところ「ハイエンドのフォノEQにも引けをとらない音!」「解像度も良く、低域から高域のバランスが絶妙」との高評価を頂きました。

モデルが定まり次第アナウンスしますが、実勢¥70,000〜で製作予定です。
もちろん手持ちのカートリッジに合わせた仕様でカスタムも対応します。

2015年3月29日日曜日

John Hardy 990

初期型 990オペアンプ

API2520と比べると日本で知名度はさほどないJohn Hardyの990オペアンプです。
しかし世界3大オペアンプに数えられるほどにサウンドは強力です。

2520と同じくディスクリート構成で、ピン配置も同じなので受け側のソケットが同じものならば互換性のあるコンパチ品です。(動作電圧には注意してください。後述)

John Hardyと名を冠していますが、このオペアンプも2520と同じくDeane Jensen氏が設計に関わっており、画像のスケルトンレジンタイプは後期のAPIコンソールにVCAと一緒に実装されていました。

回路の構成はもちろんディスクリートによる差動アンプなのですが、特徴的なのが初段にデュアルのメタルキャンTrを採用しており、その共通ソースにアイソレーション用のアイソレータ(コイル)が入っていることです。この990を設計したあたりからJensen氏は頻繁にこのアイソレーション回路を採用しています。(現行の990cだと出力段にもこのアイソレーション回路が追加されています)

増幅段2段目は初段のコレクタ抵抗の片側からだけ取り出さえており、これはQuadEightの回路と似たような構成になっています。

ドライブ&出力段はメタルキャンTrではなく、モールドパッケージの低周波用TrのSEPPで出力する構成です。このあたりはAPIやQ/Eとも違いますね。

またAPI2520と同じくロットによりバージョンがあり、990、990a、990cと続きます。現行品の990cは幾つかの定数変更があり、定電流回路の抵抗値やダイオードが変更されています。990cは電源電圧を±24Vで駆動させることができるようになっているのでヘッドルームが格段に向上しています。

無印の990(APIコンソールに搭載されていたもの)は電源が±15Vが定格とされており、API系のプリアンプにそのまま使おうと思って±16V以上掛けてしまうと壊れることがりますので要注意です。

音質ですが、ヘッドルームは現行品の990cほうが広く、ハイレンジまでシャキっと粒が見えるような音ですが、初期の990のほうが全体的にスムースな音色で色気があるようにも思います。まあ一概にどっちが良い悪いというよりは同じ方向性だが、味付けが少し違うといった感じ。

このオペアンプにJensenお得意のDCサーボ回路を付属させると、まさにJohn HardyのHAと同じ音になります。

ちょうどJensen製の出力トランスなども手持ちにあるので、余裕があるときにJohn Hardyタイプのプリアンプも製作しようと思っています。気軽にお問い合わせ下さい。

2015年1月1日木曜日

失効中のシリアルナンバー

ここに載せているシリアルナンバーは失効済みのナンバーです。
シリアルナンバーが失効している製品はサポートや修理は行いません。

シリアルはA〜Cのアルファベットに3桁の数字を組み合わせたもので、
製品のバックパネルもしくは底面に貼られたシリアルシールに記載されています。
(例外として、A010以前のFETD-02には底面パネルの内側に添付されています)


A005 : ADI-101  中古売却を確認したため失効。
A038 : FETD-03  中古売却を確認したため失効。