2015年11月11日水曜日

ベース用プリアンプ Sapphireについて

Sapphire BassPreamp

以前から水面下で進めていた新型ベース用プリアンプSapphire(サファイア)が完成しました。

当初は楽器向けの製品もちょっとやってみようかな、という軽い気持ちでしたが周りのベーシストや自分自身でも「こういうのあったらいいよね」という意見が沢山出てきたので実際形にしてみようと思ったのが夏前ぐらいでした。

私自身もベーシストで普段楽器を弾く身で、既存の製品の使い勝手や不満点もありましたから、自分でも使いたくなるようなレベルのものを…と最初からユーザー視点で作っていくような感じでスタートしました。
基本的な要望ポイントは以下のような点です。



・楽器の素の音色をスポイルしない、特性の優れたバッファーアンプ
・ベースという楽器に合わせてポイント指定されたイコライザー
・基本はクリーンだが、セッティングによってドライブ(歪み)サウンドも作れる

これらの3点をしっかりとクリアしているアウトボードプリアンプが市販品にありそうでないという意見がありました。スペックだけで見ますと、AguilarやEBS社が自社アンプのアウトボード版という位置づけで似た既成品はあるのですが、どうもオンボードやアンプヘッド単体のような製品と比べてグレードが1段下がっているような印象が多かったのです…。
単純に電源や小型化による半導体や部品の表面実装化がそのまま音質に起因しているものでもありますから、マスプロダクトでは難しいということもあるのでしょう。

簡単に説明しますと、Floatiaでは以上の3点を以下のように解決しました。

・楽器の素の音色をスポイルしない、特性の優れたバッファーアンプ

楽器用ということでハイ・インピーダンスに特価した半導体を選択する必要性がありますが、周波数特性を求めるあまり、ハイファイでギスギスした音…ただのスペックだけで高性能なアンプにするだけでは駄目です。なのでひたすらベースに合うヘッドアンプ回路やFETを厳選しました。最終的に新世代の高性能なオペアンプよりも、旧式のFETを効率よく使うほうが適度な音の柔らかさ、自然な抜けがあることが分かったのでそちらを採用しました。
Floatiaのバッファーアンプはナチュラルでありながら、低域も高域も最適なバランスで出力します。

・ベースという楽器に合わせてポイント指定されたイコライザー

3バンドのイコライザーが、ベースに最適化されていなければいけません。逆に言えば、ただ可変範囲を広くすればするだけ一見用途は広いですが、目的が散漫でセッティングに迷いが生じ易くなってしまいます。
これらも様々なベースアンプやシチュエーションを試行錯誤し、結果的にベースのセッティングを追い込める周波数とポイントを設定しました。
例えば、Bass(低域)をブーストする場合、単に聴覚的に「低域が増えた」と感じるポイントではなく「体感としてベースが大きな音像で聴こえる」ポイントに設定しています。これは、大きなキャビネットで演奏してみると強く体感できると思います。

・基本はクリーンだが、セッティングによってドライブ(歪み)サウンドも作れる

一般的に汎用の歪みペダルをベースに使用すると、極端に低域や高域が削られたりタッチニュアンスが大きく損なわれることがあり、ブレンダーなしではバッキングの演奏と併用が難しいことがほとんどですが、Sapphireでは楽器の音色がそのまま反映された歪みを得ることができます。
これはダイオードを使ったクリップ回路ではなくアンプの増幅率だけをコントロールして作られるアンプライクなナチュラル・オーバードライブによる恩恵です。友人であるベーシストの田中みゆき氏の要望でこのような構造になりました。


…と長くなってしまったのですが、まずは音を聴いて頂いて「あってこれいいな」と感じてもらいたいなと思っています。ウェブ上でサンプル音源も聴けるようにしておきますので、是非発注お待ちしております。

【11/12追記】
サウンドサンプルがアップされました!

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