2016年12月8日木曜日

シルクスクリーンの版


FETD-03の筐体を作っています。今回から細い線までしっかり出るタイプの版でシルクスクリーンを作ったのですが、その分インクの乗り方が変わったので加減が難しいです。

今までの版はスクイージーを滑らせただけでインクが乗るような感じだったので殆ど力は掛けてませんでしたが、少しだけ圧を掛けながらインクを乗せないと綺麗に出ないみたいですね。一度失敗してしまいました。

この手の外観を綺麗に仕上げる作業は…はっきり言って苦手です。手先が器用なタイプではないので。しかし完全個人のハンドメイドですから全部自分でやる必要があります。ので、不器用なりに何度も失敗しながらなんとかそれっぽく作るところまで出来ています。

あ、版は版屋さんに発注して作ってもらっています。
自分で薬品を使って形成する方法もありますが、精度と耐久性がイマイチですので。
これはそのうちDIY向けに解説したいと思います。

2016年12月6日火曜日

FF110 - Focusrite ISA110 RackingUnit



てんやわんやしていますが、最近の製作です。
FocusriteのチャンネルストリップISA110のラッキングになります。

ISA110は元々Focusriteのコンソールで使用されていたものです。Focusrite自体は今も事業継続していますが、コンソールや本格的なアウトボードはあまり作らなくなりました。このISAシリーズも現在もラインナップとしては残っていますが、そのルーツとなったのがこのISA110ですね。

中はマイクインプットにスウェーデンLundahl社のトランス、増幅やEQ部はシグネティクスのNE5534という80年代の王道の組み合わせで、独自のトーンが今だに根強くファンがいます。

ISA110は以前ISA110LEとして一度リイシューされたことがあり、そのときは最初から1Uサイズの筐体で販売されていましたが、このモジュールは80年代のオリジナルですので専用の電源ラックユニットに納めないと動かすことはできません。今回のオーダーは、その電源ラックが大きすぎるので2chだけピックアップして3Uサイズに収めて欲しい…といったものでした。また、純正の電源ラックはファンタム電源がマイク入力に掛かりっぱなしになっているという少々乱暴で危ない作りだったので、そこのオン・オフも自由に設定できるようにして欲しいとのこと…。

作業自体は、自分がFocusriteのラッキングをやった経験がなかったので手探りで…という感じでした。なんとか海外のオーディオ系フォーラムから結線図やコネクタのピン配図が入手できたのでそれを参考に進めました。

モジュール自体が大きく重たいので筐体の設計が大変でした。以前作ったQuadEightのようにモジュールが軽ければ、フロントパネルに固定する治具だけでいいのですが、このISA110はケースに納められているものにさらに…という形ですので以前やったNeve33115のようにコネクタ側にも固定する治具を作らなければいけません。

最近ラッキング系の仕事ばかりになってしまいましたが、こんなのも作れますという参考程度に。


2016年11月24日木曜日

移転予定と在庫整理

2ヶ月くらい前からほのめかしているのでお気づきの方といると思いますが、Floatia Designsは年内を目処に作業場を移転する予定です。

理由は物凄くシンプルで、現在の自宅兼作業場が手狭になったためです。
最近は3Uとか4Uのアウトボードを複数預かったり、それなりの機材の数を置いたり大型のラックを預かることが増えており、常に作業場がギュウギュウの状態でして、作業性が著しく悪くなっています。またスペースの都合上加工用の大型工具が導入できなかったりと…この先仕事を効率化していくにあたって部屋の狭さが常に障害になっていました。

移転先は同じ調布市内に検討していますが、作業スペースが面積で3倍は増える見込みです。

そもそも移転するだけならばこちらだけの話で、ここを見ている皆様には全く関係なさそうなのですが、わざわざブログに書いたのは理由があります。

移転することによって、以下のようなことが可能になる予定です。

・作業スペースの拡大により、大型機材の製作・修理が可能
・レーザー彫刻機など、今まで導入できなかった加工機が導入できる
Floatia Designs専用リスニング&テストルームの設置

大事なのは3つ目です。
Floatia Designsの製品を実際に試聴できるリスニング&テストルームの開設です!
以前から「実際に使ってみてからオーダーしたい」とか「オールド機材をよく知らないので色々比較して違いを教えてほしい」といったような問い合わせがありました。いままでは作業場が狭すぎてオーダーの応接もできるような状態でもなかったですし、デモ機も十分な数が用意できていませんでしたし、その度に機材を送るのも億劫に感じていました…。(たま〜に普通に「面白そうだから訪問したい」という声もありましたが狭すぎて失礼なので基本的にお断りしていました)

ならばいっそ、Floatiaの作業場に機材をテストできるスペースを併設し、実際にその場で機材をチェックできるような環境を作ってしまえばいいと考えました。うちには私物のオールドのNeveやAPI、QuadEightもあるし色んな機材と比較できる…簡易的なRecスペースも場所さえ作ろうと思えば作れる…。その場で試して、自分が直接カスタマーに解説やアドバイスもできる…まさにうってつけではないですか。

しかし移転というのは引っ越しであり、費用以外にも色々とクリアしなければいけない問題がありまして…現状荷物や作りかけの機材が多すぎます。ひとまずストックの販売可能な機材は全て放出し、進行中の大型機材はfixさせなければなりません。

そこで、皆様にご協力お願いしたいのが、in stockの在庫品整理です。
リストプライスよりほんの少しディスカウントできますので興味がある方はご協力お願いしたく思います。(荷物も減るし、新しい作業場の設備費にも…)
何卒よろしくお願い致します!

Shinpei Ichimura

2016年11月5日土曜日

新製品FETD-03について

日々やることは山積み…ですが、新製品の紹介です。

基本的にうちはProAudio屋という体で活動しているのですが、そのノウハウを活かしてFETD-02 Sapphireのような楽器用プリアンプも開発してきました。そしてSapphireを切っ掛けにFloatiaDesignsを知って頂いた楽器プレーヤーさん達から「是非今度はドライブ・ペダルなども作って欲しい」という要望もここ1年で多く頂いていたんですね。

正直言うと「うちはエフェクター屋さんじゃないし…」とあまり乗り気ではなかったのですが(コスト的な問題もあり)プロ用機材の開発と並行して、じっくり半年ほど掛けて水面下で開発や試作は続けていました。

そのひとつのアンサーとして開発したのが、FETD-03 Pomegranateになります。

製品版のシルクはこんな感じ

ざっくり説明するとベース・ギター問わず使える強力なオーバードライブ・ペダルです。

元々はSapphireの姉妹機として開発を進めていて、ベース専用のオーバードライブとして発表する予定でした。しかし試作を重ねる内に、シングルコイルのギターなどとも相性がとても良いことが分かり、楽器を問わず使用可能な方向性になりました。

まずはサウンドサンプルを聴いて頂くのが早いと思います。



このように、低音弦までしっかりと芯を残しながらも食いつくような歪み方をします。
元々ベース用に開発していたものですから、ロー痩せが一切ナシというのは大前提でした。既存のクリッピング式オーバードライブの欠点を徹底的に見直し、Floatia独自のドライブ回路を開発!

FETDシリーズの名を冠していますから、勿論FETを使ったバッファーを内蔵。内部ではローインピーダンス化することでノイズを減らし、出力も痩せることなく安定した出音になります。

ひとまず、仔細は専用ページを作りまして、そちらを参照して頂くとして…。
気になるプライスですが、送料tax込みで¥27,800よりとさせて頂きます。

正式な受注&出荷は12月からの予定ですが、プリオーダー・キャンペーンと称しまして、11/20までにオーダーを頂いた方には¥4,000オフ¥23,800にて受注承ります。是非この機会をご利用ください!

問い合わせ・質問・発注の相談などはメールにて。
お待ちしております。

2016年10月10日月曜日

FDNV-02 Carnhilバージョン



心臓部にNeveオリジナルのBA283アンプカードを採用したマイクプリアンプ・DIのFDNV-02の在庫品が用意できました。

以前製作した特注品は入出力トランスにオリジナルのMarinairトランスを使用したのでその分必然的にチャージが嵩んだのですが、こちらは現行品のCarnhilトランスを採用しました。その分販売価格も抑えられました。
トランスの違い以外は全て同じ仕様です。グレーヒル製ロータリースイッチ、トロイダルトランス電源、FETディスクリートDI入力なども変わりありません。
肝心のトランスも新品状態から専用の治具を使ってエージング処理をしっかりすることで、オールドのトランスに近い音色が得られるような工夫をしています。

追加チャージで入力のマイクトランスをオールドNeveと同じSt.Ivesトランスに変更することも可能です。そちらも併せてご利用ください。

価格は送料・税込で、¥124,200より。在庫2台。売り切れました

BA283も在庫があるときないときありますので、製作は不定期です。是非この機会に!
クローン品とは一味ちがうNeveサウンドを体感してください。

2016年10月7日金曜日

VOXOA T-50の紹介

突然ですが、この度うちでも社外製品を取り扱うことになりました。



VOXOA社のターンテーブル、T-50です。

製品の仔細は正規代理店であるポーカロ・ラインのサイトや、こちらなどで確認していただくとして…。

ざっくり説明しますと、以下のような人に薦めたいターンテーブルです。

・とりあえずレコードを聴いてみたい
・かといって安すぎるオート・プレイヤーは不安
・ゆくゆくはカートリッジやフォノEQを変更して楽しみたい
・高級機までは望まないが、しっかりとしたクオリティの音を楽しみたい

実際に購入される方は「レコードに以前から興味があったけど踏ん切りがつかなく、最近やっとプレーヤーを買おうと思ったけれど、どれを買えばいいのかわからない…」といったような人が多いです。

現実問題、とりあえずアナログを聴いてみたいという人向けに1万2万というエントリークラスのターンテーブルは幾つかのブランドから出ています。

しかし、以前自分も幾つかのモデルを実際に試聴してみたのですが、回転の安定性にやや難があるものが多い気がしました。もちろん、格安機ですから音質などは最初から期待していないのですが、回転にムラがあるのでピッチが不安定になるのが普通に聴いていて気になってしまいました。

こちらのVOXOAに関しては、実際にポーカロ・ラインさんで試聴会を行ったところ、まず音のクオリティがしっかりと保障されているところに好感を持ちました。
安価帯のモデルながらも高級機で採用されているベルト・ドライブを採用し、回転も非常に安定しています。

もちろん50万以上のクラスのターンテーブルと比較していいものではないですが、某T社などの10-20万クラスのターンテーブルなどと比較してみると、なかなか良い線をいっているのです。実際に評論家の先生達からも「安いモデルだからといって侮っていたけれど、音はとても良い」というインプレッションも見受けられました。

標準でオーディオテクニカ製のMMカートリッジが付属しており、これでも十分なクオリティで楽しむことができますが、純正以外のカートリッジにも対応しています。また、内蔵フォノだけでなく外部フォノにも対応していますから、例えばうちのフォノEQを購入してクオリティ・アップ…なんてこともできる訳です(宣伝)。
このようにエントリークラスでは廃されがちな最低限の拡張性も備わっています。

とまあ、こんな感じの製品です。
10万円以下の予算で…という方にはなかなか良いチョイスになるかなと思っています。

気になる価格ですが、定価¥64,000(税抜)Floatia特別価格¥52,000(税抜)にて…。
購入を検討の方は通常通りメールでお問い合わせください。
よろしくお願い致します。

2016年9月19日月曜日

FDNV-02 Old Neve MicPreamp



先日1点ものとして製作したNeveのオリジナル部品を使ったマイクプリアンプです。
名づけましてFDNV-02
お客様の「スタジオのNeveと同じクオリティで歌録りがしたい…」というご要望に応える形で製作しました。

基本コンセプトはいわゆるクローン・ギアではなく、主要デバイスに関してはヴィンテージのオリジナル部品を使って組み上げるということです。今回はメインアンプカードに加え、トランスも70年代のNeveから引き抜いたものを使用しました。

手前 MarinairT1444 奥 LO1166


心臓部となるオリジナルのBA283アンプカードに入力トランスはイェローラベルのMarinair T1444という組み合わせ。出力もMarinairのLO1166ですので、クローンと違って音はオールドそのものです。1073のEQなしバージョンですのでNeve1272と限りなく同じようなものになります。

軍用グレードを満たす堅牢な作り


オリジナルとの差異はむしろグレードアップといってもいい仕様で、まずゲイン用のロータリースイッチはELMAではなくミリタリーグレードの耐久性で信頼のあるGrayhillのものを採用しています。接点の切り替えを含め耐久性の高い部品ですので、汎用ロータリースイッチにありがちな無用なトラブルが防げます。

電源も容量に十分な余裕を持たせたトロイダルトランスのリニア・レギュレータです。シンプルでありながら、平滑用のコンデンサも全て選定品のオーディオ用を使用しました。

またフローティアオリジナルのDI入力も追加。おなじみのJ-FETのバッファーを使ったDI入力でこちらもディスクリート仕様です。マイクだけではなく、ギターやベースにもNeveのアンプ&トランスを通す味付けを楽しめるようになっています。

もちろんBA283の基板上のコンデンサは新品にリキャップ済みで、向こう数年は良いコンディションが維持できるようになっています。

……といった形でオリジナルNeveの部品を使った贅沢な仕様ながら、プロの道具として十分耐えうるクオリティを持たせました。

さて、今回ご紹介したのは特注品扱いで、オリジナルのMarinairトランスを使いましたが、また作りたくてもMarinairが手元に殆どありません。
しかしSt.IvesやCarnhilトランスはまだ在庫がありますので、それを使って限りなく同仕様のものを製作できます。もちろんアンプはオリジナルBA283を使います。

Neveの部品にストックがあるうちに是非!

2016年9月4日日曜日

最近の特注品

月明けまして。
最近はヴィンテージ系機材の修理(専門ではないのですが)やノックダウンの依頼が集中しており、オリジナル製品のストックが全然出来ていないような状態なのですが…。隙を見てちょこちょこ開発作業もやっております。

最近の特注品その1。



一見普通のFETD-02 Sapphireなのですが、スイッチの挙動がバイパスでもミュートでもなく、音量upのブーストスイッチになっています。
可変量は+6db〜40dbと広く、内部の可変抵抗で調整可能になっております。

利得調整は通常ボルテージ・フォロワになっている最終段のアンプを可変ゲインにすることで調整しています。要はRs抵抗の値を下げることでゲインを上げる形ですね。

メインLED(赤)はブーストのオン・オフ表示に使っているので、パワーLEDの視認用ということで青色LEDをケース左下に追加しています。これもお客様の指定で変更しました。

こういうちょっと変わったカスタム品も作ることができます。

2016年8月25日木曜日

Quad Eight Coronado(HA/EQ) 2ch Racked



Quad EightのコンソールCoronadoからHA/EQを2chずつ取り出し、ラッキングしたQE-01が完成しました。

先日のエントリでも少し紹介しましたが、ここ半年の間に少しずつ作業を進めていたものです。
モジュールや部品はDaveGroupにご協力いただきました。

CoronadoはPacificaと並んで代表的なQEのコンソールです。
HA部分はもはや説明不要のディスクリートオペアンプAM-10を2つ搭載し、マイク入力部にはJensenから支給された特注トランスを備えます。ハイボルテージ駆動のアンプ部ですから、天井を感じさせない開放感のあるサウンドです。

EQ部分は3バンドのパラメトリック・イコライザーになっています。
このQE-01にはマイク入力だけではなく、+4dBu対応のライン入力も備えていますので既に録音したソースを一度このCoronadoに戻してイコライジングしたり、一度まとめた2mixを通すことでステレオ・サミングアンプとして活用することができますから、非常に便利です。

ヴィンテージモジュールを使用している機材ですからコンディションが気になると思います。
その点はご安心ください、モジュールの基板上にある電解コンデンサを始めとする消耗部品は予め全て交換しており、十分にレストアされています。

私の手元には既にCoronadoモジュールはありませんのでこれで最後になると思います。
気になる方はお早めにご連絡を!!

2016年8月23日火曜日

QuadEight AM-10


Quad Eight AM-10はQuad Eight社のコンソールなどに標準搭載されたディスクリートオペアンプです。

日本ではQuad Eightの知名度はいまいち低いという印象ですが、本国アメリカでは非常に高い評価を得ていたコンソールであり、NeveやAPIと並んで今でもその音に魅了され続けているエンジニアやミュージシャンも多いです。(晩年は三菱に買収され別物になってしまいました)

QuadEight回路の特徴はAPI以降の定番になっていたディスクリートオペアンプ(DOA)を軸に更にレンジやパンチ力を加えたアナログ時代でも最高クラスのものでした。いくつかあるDOAのうちのひとつでありその完成形がこのAM-10です。

見ての通り、いわゆる2520ピン配置の互換性はなく、GNDピンのない5ピン仕様で、オペアンプそのものはAPIのように基板は樹脂でモールドされていません。なのでオペアンプ内の半導体が壊れた際には交換することも可能です。海外では初段の半導体をデュアルTrに交換したり、思い切ってFETに交換したりする改造を行っている人もいるようです。

APIと同じく設計にJensen氏が関わっているので回路のデザインはJE990などと似通う部分もあるのですが、最大の特徴がハイボルテージドライブで、+-28V動作が標準となっているところです。

高い電圧で動作させるということはそのままヘッドルームが広くなり、音もクリアーになります。ラインで高レベルな入力をしてもアンプ部分では一切音が歪んだり潰れたりするようなことはないということです。単電源+24V動作のNeveはまだしも、API2520でも+-20Vが限度ですからそれ以上のヘッドルームがあるということですね。アナログ入力段で音がクリップすることがまずありえません。

+-28V動作を採用しているのはQuadEight以外だとGML(Sontec)です。GMLもマスタリングで耐えうるヘッドルームの広いアンプが必要ということで、+-28Vのオリジナルオペアンプを採用しています。

Quad EightのコンソールではJensen製のカスタムトランス(通称QE印)が標準装備されており、それも相俟ってリニアリティの高い音になっています。このヘッドルームの広さが音色に直結しているような印象で、レンジが広くスピード感がありながら、耳には痛くなく太さも兼ね備えているような…まさにアメリカのオーディオという印象の音です。

もちろんAM-10はQEでなくともマイクプリアンプやフォノイコライザーに転用すると素晴らしい音質のアンプになりますよ。体感してみたいという方は是非ご連絡を!

2016年8月22日月曜日

中古機材屋さんがやるべき本当の仕事

以前こんな記事を書きましたが、世の中の中古機材の状態は本当にひどいものです。一度メーカーのサポートが切れたあとは売り手の『売れさえすればい』状態でジャンク同然で売り買いされているのを多く拝見します。『販売』と『製造』は別のセクションだとしても、その責任のなさにあまりにひどいと思うことが多々あります。

特にヴィンテージ機材やユニットをノックダウンしたものに関して言えば、何十年も前の道具をそのままラックに押し込んだだけのようなものが殆どです。
若しくは、著名なノックダウン・ビルダーが一度セットアップしたものならその後何年経っても同じ状態で使えると思っている人が多すぎるのです。

オリジナルの古い部品が付いたままの状態

古い電解コンデンサ、コネクタ、ソケットを除去した状態

Floatia Designsでやっている作業の一例を少しだけお見せします。

こちらは先日のQuadEightの卓から取り出したチャンネルストリップですが…。
電源を付けてラックに押し込んでアセンブリしたら、完成!という訳にはいきません。
いわゆる時間経過で劣化する部品は全て基板上から一度除去し、クリーニングします。電解コンデンサの全交換はもちろん、コネクターや配線材もトラブルがないように新品に取り替えます。半導体も怪しい動きをしていたりサビが出ている場合は代用品と交換します。

新しいソケットやコンデンサに交換した状態

外された老朽化された部品

少なくともこういった処置をすることで機材の寿命は格段に伸び、完全ではなくとも製造時に近いコンディションに戻り、なおかつ故障のリスクを最小限にとどめることができるのです。

Floatia Designsではヴィンテージ機材などを販売する際には全てのものに同様の作業を施しています。
あなたが買った機材、ベストは状態をキープできていますか?
もしかしたら、20年前のまま…なんてこともあるのかもしれません。

2016年8月10日水曜日

HA-02 single



最近更新が滞っていますが、特注やら修理やらが沢山来ているのでなかなかコラム的なエントリは投下できておりませんでした…。

といってもあまり多方面に手を伸ばしすぎても良くないので、急ぐべきはオリジナルディスクリートHAの開発でした。

そんな訳で、新設計のマイクプリアンプ/DIのHA-02、先行バージョンが完成しました。
今回はお客様のご要望もあってシングルchバージョンを製作。今後レギュラーでは2ch仕様が標準の予定です。
特注のブルーアルマイトが綺麗に仕上がりました。

詳しくはHA-02のページを参照してもらうとして、ディスクリートアンプ部の設計は大変でした。
基本的にQuadEightのようなハイボルテージで動くアンプを作りたかったので、差動回路を+-24V用に新しく設計する必要がありました。
また、今まではヘッドアンプ部がデュアルFETを使っていましたが利得の余裕や音色の面でHA用のものとしては不満があったので、低雑音のバイポーラトランジスタで設計をし直すことになりました。

もちろん、ただ設計し直すだけならば良いのですが、いわゆるディスクリート部品もリードパッケージは今はもう殆どディスコンになっていて…これから継続的に同じモデルを作るとなると石の入手性が課題でした。結局NPN/PNPのペアには某社が作っていた海外製のセカンドソースものが安定して手に入ることが分かり、それを使用することに。

ともあれ、手前味噌ながらサウンドは非常に素晴らしいです。
ディスクリートの繊細さと太さ、空気の臨場感含め、バランスが絶妙となりました。

入力トランスはCarnhil製とJensen製を選択できるようにしています。
どちらも自作のエージング治具で音色をコントロールすることにも成功しました。

興味がある人は是非お問い合わせください。


2016年7月26日火曜日

2N3055


メタルキャンTO-3パッケージの代表格である2N3055です。
モトローラをはじめRCA、東芝製などもあり、電流増幅用に以前はよく使われました。
最近はパワーアンプも電源もMOS-FETが主流になりつつあるのか、あまり使われないようですね。
当方では古いモトローラ製も大量にストックしています。

モトローラの半導体部門が撤退したこともあり、一時期は新品が手に入らなかったのですが、後続のオン・セミコンダクター製やSTマイクロ製がセカンドソースとして製造しており、今では秋葉原でも安く手に入るようです。コンプリメンタリのMJ2955も同時に復活したのが有り難いですね。

ちなみに写真右側はアルミ蓋パッケージの3055で、初期のタイプです。
現行品の3055はキャンの材質が変わり、厚みもやや増しています。

NeveのBA283の最終段でもこのトランジスタが使われていますが、終段にこれを使うと独自の力強さというか音のパワー感があり、個人的にお気に入りのトランジスタのひとつです。

2016年7月2日土曜日

作業中のもの

お久しぶりです。
徐々にバックオーダーが溜まりつつあったので最近はそれの消化に専念しつつ、新たなるディスクリート・アンプの設計や構想も考えています。暑くなる頃が一番忙しくなりそうです。(待たせている方はすいません)

近況を箇条書きします。


・FET入力型のディスクリートアンプの設計
一度おおまかな設計は終わっていますが、終段までオールFETにするかバイポーラTrとのハイブリッドにするかで未だに迷っています。
オールFETにチャレンジしたいのですが、出力段に使う石で入手性が良い物がなかなか見つからず、現状東芝製の2SKシリーズのコンプリメンタリペアで何とかしていますが、手持ちの数も少なく代用品を探しています。

・新型ディスクリートDIの設計
ADI-101の後継機種の構想があります。(設計自体はほぼ終わっています)
まず大きな変更が差動アンプではなくJ-FETを使ったシングルアンプバッファーになります。
そして電源も今まではAC100Vから両電源を生成してドライブしていましたが、シングルアンプなので単電源で問題なくなりました。電源ユニットやACインレットを内蔵しなくて良くなったので筐体のサイズが小さくできそうです。
シンプルにボリュームなしのレベル固定型になると思います。
ケースの選定さえ上手くいけば、値段もほぼ据置きできそうなのですが、そのあたりをいま算段しています。

2016年6月16日木曜日

Old Neveのノックダウン資料

Geoff Tanner氏のサイトにオールドNeveのノックダウン資料がいくつかあります。
最近はAurora Audioというブランドを立ち上げたことで有名ですが??彼は元々Neveの技術者です。

http://auroraaudio.net/ask-geoff/faq

ラインアンプ1272,3415/33415のpin配線はここで分かります。
これを見てパッと概要がわからない人は人に頼んだ方が良いでしょう。

Neve自体は+24Vの単電源で動くアンプですので、HAにする場合は+24Vの電源を2つ直列に繋いで+48V,+24V,GNDとすると2出力の電源トランスが一つで済むので楽だと思います。
面倒臭い人は+24Vのスイッチング電源を買ってきて繋ぐだけでいいと思います。小型スイッチングでも電流は余裕で足ります。

たまに「アウトプットボリュームを足すと音が悪くなる!!」と言うような人が居ますが、回路図を見れば分かるのですがボリュームを接続できる部分というのは、元々卓のフェーダーが入る部分なので別に大差はありません。
Gainを大きく上げるセッティングもできるのでむしろ音作りが楽になります。

僕の方でもFDNV-01というラッキング筐体を作っていますが、それほど変わったことはしていません。しかし中を覗くとちょっとした工夫があるかもしれませんよ。

個人でやると一番面倒なのはケースの加工だと思います。
特にFDNVみたいなフロントパネルに角穴を空けてユニットを直接引き抜けるようなケースに仕上げるのは結構面倒です。これが一番メインテナンス性はいいんですけどね。

なんでこんなことわざわざ書こうと思ったかというと、Googleの検索で上位に引っかかるサイトの中に滅茶苦茶なことを書いているブログとかが結構ヒットするんです。
なんかモヤモヤするのでお金にならなくても有益なことは少しずつ書くようにしていくつもりです。

2016年6月13日月曜日

Old Neveの部品でマイクプリ製作

T1444+LO1166+BA283 全部オリジナルです

部屋の整理をしていたらMarinairトランスのセットが出てきました。
丁度アンプカードのBA283もあるので、これでマイクプリアンプが作れそうです。
つまりはNeve1073のEQなしと同じものです。

オールドNeveのパーツも以前買い集めましたが段々在庫もなくなっており、
アウトプットトランスのLO1166もこれが最後の一個です。
特にトランス類は…最近ebayでもなかなか手に入らなくなりました。

最近はオールドのNeveの音を聴かないで高いクローン製品で満足してしまう人も多いようですが、せっかくですので本物の部品で作った音を体験してみるのはどうでしょうか。
>>売約しました。ありがとうございます!
1Uケースにラッキングします。オプションでFETバッファーのDIも付けられますよ。

2016年5月29日日曜日

API 2520 Opamp

API 2520 OPAMP

知らぬ人は居ない?API2520オペアンプです。
所謂ディスクリートオペアンプ(DOA)の“はしり”になったもので、現在もAPI社で作られている殆どの機材に用いられているものです。

前時代のSiemensやNeveのようなシングルアンプとは違い、差動アンプとしてオペアンプになったことにより簡単に利得を調整したり、外付けデバイスの組み合わせでプリアンプやEQ、コンプなどのモジュールにそのまま応用可能になったことが大きな進化です。またオペアンプとして共通規格のモジュール化することで容易に交換や補修が可能になったということです。同じ規格では、Jensen製のDOA、JH990などもこのあとに続いて発表されています。

70年代製といっても既にアナログにおける設計はほぼ極めているもので、サウンド的にもオペアンプ単体で見て特性・音色のバランスが良く、プロオーディオだけではなくコンシューマ用のリスニング・アンプにも使うことができます。

オリジナル(ヴィンテージ)と現行型で内部の抵抗値や半導体などが一部変更になっているものの、構造は一貫してほぼ同じです。2520の基本形は正負の入力、出力、正負電源の6ピンです。ヴィンテージの2520は7番目にT (Trim)のピンがあり、これは外部に可変抵抗を取り付け、初段のコレクタ抵抗値でDC調整するものです。API製ではないオペアンプはこのピンは省略されている6ピン場合が多いです。

回路はNPNトランジスタの差動入力段、2段目のエミッタ接地増幅段、コンプリメンタリドライブ段、出力段という今のディスクリートアンプの基本となるような設計で、定電流回路は抵抗で省略されています。また位相補償は細かく大きめの値で入っており、そのせいもあってか高域はナチュラルな印象です。終段には出力用のメタルカンTrが入っており、十分トランスをドライブする力を持っています。

電源電圧はモデル25“20”の文字通り±20Vまでで駆動できます。
API系のクローン…もとい、ディスクリートオペアンプを使う機材では標準の電源が±15〜18Vぐらいで共通して使われることが多いので、20Vギリギリで使うことは少ないですが、十分なヘッドルームの広さを持っています。シングル半導体アンプのNeveなどが+24Vでヘッドルームが狭かったという部分からの進化です。

ちなみにこのオペアンプ、生産時期によってバージョンが確認されているだけでも7つぐらいはあります。ラベルが青白のもの(SPRING FIELD VA)や画像の黒銀ラベルのもので2,3種類のロットがあるようです。自分がよく見るのはMELVILLE N.Yと印字されているものですね。

現行品があるパーツなので、以前は比較的安価に入手できたのですがこの頃オリジナルを手に入れようと思ってもなかなか数が揃わず、値段もだいぶ上がってしまいました。海外だとクローン基板が多く出回っているので、石は自分で選別して自作してみるのもいいでしょう。


FDOA-01


当方でも高性能なAPI2520互換オペアンプ、FDOA-01FDOA-02を製作しています。
また2520オペアンプを扱うことのできるプリアンプ基板もありますので、オペアンプ単体で入手しても使いみちがなかった人には勧めています。

2016年5月24日火曜日

新型マイクプリアンプのPreOrder

残るは最終調整

現在開発中のオリジナルマイクプリアンプ、HA-2のTr型デモバージョンが完成…。
フルディスクリートらしい力強い音色で手前味噌ながらいい感じです。

正式な仕様確定&販売開始はもうちょっと先になりますが、仕様が2ch仕様ということもあり価格は今までよりもやや高めの20万弱ほどになってしまいそうです。
そこでちょっとお得なプリオーダー版を台数限定で受付しようと思っております。
(1ch版は今後レギュラー化しない予定なのでそれも含め)

HA-02 PreOrder 仕様

・出力段にメタルカンTrを使ったクラスA動作のディスクリートアンプを搭載
・入出力共ににアメリカ製EDCORトランスを採用
・電源はトロイダルトランスによるリニア電源
・±24V電源によるドライブで圧倒的なヘッドルーム
・特注ブルーアルマイト仕様パネルの1Uケース
・フルディスクリートのDI入力追加可能

カラー:Deep Blue


予約価格 ¥98,000 (2ch仕様 ¥158,000 )
納期:約一ヶ月

限定2台です。
かなりお安めとなっているのでお早めにご連絡ください。〆切は月明け(6/3)です。
いつも通り、決済にPaypal(カード払い)にも対応しておりますのでお気軽に!

2016年5月21日土曜日

プロオーディオのDIY


画像と記事は特に関係ないです
日々溜まった作業に追われております。
最近エントリが少なかったので何か投下しようと思い、ネタを考えていたのですが…。

僕自身も、ウェブでオーディオの資料や情報を日々収集しており、何か面白いアイデアを探したりとか、同業の人がどういうことをしているのか調べることが多いんです。

で、そうしている内に気付いたのが、不思議な事に日本ではコンシューマ・オーディオのDIYや自作情報を書いている人は沢山いるのに、プロオーディオの自作情報や資料がほぼないんですね。

いま思い起こせば数年前、マイクプリを自作しようとしたときに、いわゆるド王道のマイクプリ自作情報が殆どなくて困った記憶が蘇りました。

自分の体感でざっくりですが、オーディオ系のブログや記事が積極的に書かれているのは最近だとヘッドフォンアンプやDACの自作が一番多いような印象ですね。ヘッドフォンで音楽を聴く人が最近では大半のようですので、なんとなく納得です。特に関心がある人は若い人が多いような気がします。市販品の改造や、いわゆるオペアンプの音質評価なども主にこのカテゴリの人達が情報をアップしていることが多いです。

次が真空管や半導体のパワーアンプや、フォノイコライザーを自作しているような、いわゆるアナログ・オーディオが趣味&自作も好き!という割と年齢層が高めの人達。いわゆる『トランジスタ技術』を読んでいるような人が多く、フルチューブのパワーアンプや、ディスクリートのプリメインアンプなどを1から作っていたりと、かなり手の凝ったものが多い印象です。

それに対し、プロオーディオ機材の自作はというと……やはりガレージメーカーのサイトが数件hitするだけで、それ以上の情報は出てきません。
Neveなどのいわゆる銘機とよばれるような機材に関しても、いわゆる購入者のレビューや販売サイトの薀蓄が沢山出てくるだけで、自作をしてみようという記事はびっくりするぐらいないのです。
プロオーディオ製品に対するフォーラムは、既成品や特定のモデルに対してあれが良い、これが悪い、みたいな評判と感想が羅列されているだけで、構造的・技術的な点というのは全く見えてこないし、参考にもなりません。

一体何でなんでしょうね…。
ちなみに海外はというとちょっとまた事情が違って、アメリカではProAudio専用の情報交換フォーラムなどがあり、積極的にオリジナル機材やクローン機材の製作について情報が投下されています。流石DIYの国…といったところでしょうか。

とにかく、日本語でProAudio機材の製作方法に関してしっかりと凡例を上げて書かれた情報はほぼありません。さっき上にも書きましたが、ファンタム電源についての解説はあっても、実際にどうやって+48Vを作るかは何処にも書いてありません。

と、いう環境にちょっと思う所があったのでそう遠くないうちに、ちょっとアクションしてみようと思います。…お楽しみに!

2016年5月16日月曜日

Sapphireリニューアル

シルクで文字が入りました

発売から好評頂いております当方のベース用プリアンプSapphireですが、今月よりリニューアルいたします。

画像でお分かりの通り、まずシルクスクリーンでロゴと文字が入りました。
なんというかやっと売り物っぽくなりましたね。
(1台ずつ手作業でシルク印刷しています…)

ツマミの配置もフットスイッチのオプションで採用していた4*2の配置をほぼそのまま踏襲したことにより、ケース内部に余裕が生まれました。
これにより、アウトプット側にアウト端子をひとつ追加することが可能になりました。
チューナーアウト、もしくはパラレルアウトを追加可能です。

もちろん中身の回路は今までどおり高品質なままです。

流行に惑わされず、サウンドに敏感なベースプレイヤーには既にゲットしていますよ…!
この機会に是非。

2016年4月14日木曜日

BA440とBA640

左BA440,右BA640
忙しすぎて久々の更新になってしまいました。

最近立て続けに??オールドNeveのノックダウンやラック化の依頼が続き、パワーサプライだけではなくNeve本体の修理や調整をしたりするのですがその一端の作業です。

こちらのBA440とBA640というのはNeveの出力アンプカードの一種です。
出力段ということでトランスのような負荷がぶら下がるので、当然電流増幅段が必要になってきます。見て分かる通り、出力段にはメタルカンTrのSEPPとなっています。ここがかなり発熱するので大きめの放熱器が付いています。

BA440とBA640は互換性があり、入れ替えたりすることも可能です。
この2つのアンプカードの違いですが、440のほうが先駆でフルディスクリート仕様です。構造自体はNeve特有のNPNトランジスタによるシングル増幅段+プッシュプル出力という古典的なものです。
それに対し、後期に作られた640は入力&増幅部分がIC、出力段はSEPPというハイブリッド仕様になっています。

この2つの違いというのはいわゆる良し悪しというものではなく、音色の違いという風に私は捉えています。フルディスクリートの440はオールドらしい中低域に色気があるのに対し、ハイブリッドの640は全体域に対してバランスが良くスピード感があるという印象です。

Neveのアンプカードというと以前紹介した283などもありますが、あちらが基板用ソケット接続に対し、こちらはオペアンプタイプのピン接続なので、このアンプだけ使って別の機材に作り変えることも可能です。出力トランスを付けるためのドライブアンプにしたりと…なかなか面白いですよ。

2016年3月11日金曜日

Sapphireの新デザイン



Sapphireプリアンプの新しいデザインを考えつつ…。
シルクで文字が入りますが内部の回路は今までどおりの予定です。
ツマミの配置が標準でこの配置になり、オプションでMuteかBypassを追加できる仕様に合わせました。

ともかく、やることが多すぎて開発に時間が回りません。

2016年2月29日月曜日

4年に1度…

本来なら既に2月は終了している訳ですが…(苦笑)
閏年のお陰で納期が伸びた人も多いんじゃないでしょうか…。

久々のエントリとなってしまいました。
2月初旬から特注品を中心に数点立て続けに発注を頂きまして、ありがたくも忙しい日々を送っています。3月も既にスケジュールが埋まりつつあるので、特注品を含め納期が平均一ヶ月前後となっております。

本当ならもっとコラムや新しいプロダクトの開発記を書きたいのですが、なかなか時間が取れませんでした。4月末ぐらいまでちょっと忙しいかなという感じです。

ひとまず山を越えたら家に転がっている部品のラッキングと、マイクプリアンプの設計を再開したいと思っております。

受注自体は引き続き受け付けていますので、お気軽にご相談ください。

2016年2月2日火曜日

QuadEight Coronado ラッキング

これはまだ手を加えていない状態です

近日中に製作する機材の紹介でもしようと思います。
まずはQuadEIght Coronadoコンソールのノックダウンです。
コンソールの各chからHA+EQを抜き出し、2chぶんを3Uラックにラッキング予定です。
こちらはDaveGroupよりQuadEightのユニットを分けて頂いたことで製作可能となりました。
(完成品の画像等はコチラを参考にしてください)

QuadEightは過去に何度か書いたように、±28Vで駆動するディスクリートオペアンプ、AM-10の力強いサウンドが魅力です。入力にJensen製のマイクトランスが付き、更に3バンドEQも付きますから、今となっては非常に豪華な文句の付けようのない仕様です。それが2ch仕様ですから、様々な使い方ができると思います。

ユニットは今回限りの在庫なのでうちで製作するのは最初で最後になると思います。
いまディスクリートのチャンネルストリップを2chも世間で買ったら30万円以上はすると思いますし、非常にお買い得だと思います。

もちろん当方で販売するヴィンテージユニットは、電解コンデンサーやコネクタなど消耗部分は全て新品に交換してから販売しますので、コンディションも良いです。

興味がある方はお早めにお問い合わせください!

2016年1月19日火曜日

ディスクリートは音が良いのか?

Neve BA283

さてさてこの頃うちのような所以外でも、主にプロオーディオ界隈では“ディスクリート”という言葉をよく耳にするようになりましたね。ディスクリートだとかクラスAでナントカとか、街の機材屋さんでも頻繁に謳い文句に使われています。
本日のエントリはディスクリートは音が良いのか?ということに関する諸々です。


2016年1月8日金曜日

Sapphire お正月エディション


お正月限定セールということで、好評のベース用プリアンプSapphireの限定エディションを製作しました。名づけてお正月Sapphireです(直球)

仕様そのものは基本的に通常のSapphireと同じものですが、まず外観で分かる通りデザインが少し変わり、スルーバイパスのフット・スイッチが搭載されております。このバイパススイッチを活用することで、いわゆるsansamp的な歪みペダルとしても使用することが可能です。
(これは以前お客様から頂いたアイデアのひとつでしたが、基板やボリュームポットの配置の制約で難しいとされていましたが、内部の部品配置を工夫することで可能となりました)

また、内部の主要部(EQ部分、フィードバック部の抵抗・コンデンサ)が通常のSapphireとは違うものを採用しており、これによって音色が少しヴィンテージアンプ風の味付けとなっています。

カラーも限定ということでエメラルドブルーです。Sapphireなのにエメラルドとはこれいかに…。

…といった機能は全て踏襲しつつも一味違った方向性のプリアンプとなります。
価格は2台限定で¥35,000(送料無料)です。完売しました!ありがとうございます
バイパススイッチなどのオプションは通常チャージが加算されますが、その分も含めた価格となっていますのでお買い得です。
ご購入希望の方は是非お問い合わせください。

2016年1月5日火曜日

あけましておめでとうございます

昨年度はありがとうございました。
2016年もFloatia Designsをよろしくお願い致します。

さて、twitterでは既に告知しておりますが1/4付けで既成品の価格を改定させて頂きました。
海外製の半導体や部品の値上がりによるコスト上昇、また送料が標準で無料になったことによりそれを反映させてものとなります。ご理解頂ければと思います。