FETアンプで著名な
窪田登司先生が80年代に発表していた定電圧回路です。この手の回路は通常電力増幅用Trをダーリントン接続+誤差増幅器で構成されますが、入力インピーダンスが高いという点に着目してMOSFETが採用されています。いわゆる高速レギュレータの一種です。簡易的に、窪田式FET電源と呼ぶことにします。基本回路図は以下の通りです。
 |
窪田式FET電源 |
Q14のベース電位を決めるのにツェナーダイオードが使われています。並列で繋がれている電解コンデンサはツェナーダイオードから発生するノイズを吸収するためということですが、この定電圧素子をLEDでやってみたら面白いのではないかと思いました。LEDならば素子から出るノイズは圧倒的に少ないですしこのコンデンサも省略することができます。ベース電位を約6Vほどにしたいので、Vfが約2Vの赤色LEDを3本、もしくは2.8Vの青色LEDを2本といった具合でしょうか。これを応用してプリアンプ用の電源を作ってみたいと思います。
2SK214/2SJ77は流石に古すぎて入手難ですのでMOSFETは手持ちにストックがある
2SK2013/2SJ303を使ってみることにします。PCBは既に発注をかけているので到着待ちです。
窪田式FETアンプに関してはまた別のエントリにて。