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2025年12月18日木曜日

各種製品の納期について

・HA-01SX MicPreamp

特注のアルミ1U筐体の納期が遅延しているため、完成までもう3-4週間が必要なスケジュールです。大変申し訳ございませんが、もうしばしお待ち下さい。

・MPSU-02 基板およびパーツセット

マニュアルおよびキット発送を準備中。

・MLモジュール各種

新型に移行中のため、納期がかかります。(旧型の在庫はお問い合わせください)

Power Vessel(DCケーブル)は独立した製造スタッフがおり、常時納期1週間ほどでカスタムもご用意できます。

大変ご迷惑をおかけいたしておりますが、お待ちいただければと思います。

2022年6月22日水曜日

Mark Levinson ML-1 Upgraded by F.D.

 



Mark Levinson ML-1を当方でフルカスタムしたものです。

ML-1はMark Levinsonの歴史では比較的初期のプリアンプになります。

プリアンプとしてはJohn Curl氏がデザインしたJC-2とほぼ同等の回路と外観を備えていますが、入出力端子を汎用RCAからLEMOに変更、電源コネクターを同じくLEMO(後期はFischer)に変更するなど、より高級感を重視したマイナーチェンジ・モデルになります。

名前もJohn Curlの名前を冠したJCからMark Levinson本人の名前を冠したMLシリーズに変更することによって、オーディオデザイナーではなくブランドホルダー主体のマーケティングを行うという意志がはっきりと感じられます。これ以降のモデルはパワーアンプもMLというモデル名に統一されています。



本機ですが、本体はオリジナルのモジュールが取り外された状態で入荷されました。母体はシリアルナンバー22xx期のもので、スペクトロール製メインボリュームを備えた70年代後半の個体になります。





本体自体に問題はありませんでしたが、モジュールが無い状態では当然ながら、音が出ませんので、すべてのポジションに当方のモジュールをセットしました。

・FLD-01 Line Driver

・FPA-02 Phono Preamp

・EQA-47 EQ Board

・DCF-06 Phono DC

以上のモジュールがセットされています。(モジュールの総額約¥160,000)

オリジナルモジュールはありませんが、より高性能でレンジの広いFloatia Designs製のモジュールに置き換えたことにより、現代のハイエンド・オーディオにも対抗できるサウンドにグレードアップしています。

同時にJC-2/ML-1を現代の機器と組み合わせて使用する際大きすぎるゲイン(+20dB)も+14dBに下げて使いやすくするモディファイも行っています。

フォノ入力はオリジナルのA1カードに似た特性で、入力インピーダンスが47kΩ、33dBゲインというMM用のゲインになっています。MC入力が必要な場合はトランスなどで昇圧してください。

また専用のパワーサプライ(トロイダルトランスを使用したリニア電源)とDCケーブルも新規に製作。電源はPSU側はXLR4pin、本体側がFischerになっています。


標準でのセット内容は、

・ML-1本体とモジュール

・パワーサプライ

・DCケーブル

・LEMO→RCA変換ピン *4 (2ch)

となります。

オールドMark Levinsonが欲しいけど、オリジナルモジュールの摩耗が不安な方、オリジナル構成だと高騰していて手が届かなかった方には是非おすすめできます。

価格は¥185,000とさせて頂きます。

また+¥33,000でSiCダイオードとディスクリートレギュレータを搭載した最新型のパワーサプライに変更できます。(納期10日ほど)こちらに変更すると更に音の解像度が上がります。

たった1台だけのオリジナル・カスタムです。これを機ににどうぞ。

購入はコチラから!


※本機の母体はヴィンテージ・プリアンプです。筐体にはクリーニングで取り切れない小キズや汚れがあります。また天板の六角スクリューがいくつか欠品しております。音質には無関係な部分ですので、ご了承ください。モジュールは1年保証がつきます。

2020年6月12日金曜日

JC-2, ML-1専用パワーサプライ MLPS-01

MLPS-01 HENバージョン


ローノイズかつスムースな音質で定評のあるLEDディスクリートレギュレータを搭載したMark Levinson JC-2,ML-1用電源、MLPS-01がHENケース仕様でラインナップに加わりました。

いままではマイク用にストックしていたPSUケースを使いまわしていましたが、外見も堅牢かつ見栄えするものにしてほしい……というオーディオファイルの要望に応じてタカチ製HENケースにも内蔵することが可能になりました。


フルディスクリートの電源です

本機は言うまでもなく、三端子レギュレータやフィードバック用オペアンプなどICを完全に配したフルディスクリート構成の電源ですので音質はそれらと一線を画します。今から40年以上前に製造されたオリジナル電源はメンテナンスされていない場合が多く、後期型であるPLS-150,153であっても内部のパーツが劣化していることがあります。最新のローノイズ電源で最大のパフォーマンスを体感してください。

また、電源の中心部であるトロイダルトランスは以前の30VAから50VAへ容量アップしたことで低域の再生能力を上げました。「JC-2でこんな低音が…??」という驚きの感想を各方面で頂いております。

価格は¥88,000より製作いたします。

JC-2用のXLR4pinのDCケーブル(1.2m)は無料で付属します。
片側をML-1用のフィッシャーSコネクタに変更する場合は別途チャージが掛かります。

発注や詳細はメールにて受付しています。


・ ・ ・ ・ ・ ・



【LED電源の特徴】
・IC電源特有のざらつきがなく滑らかな音質
・低ノイズ素子であるLEDを採用。ZDを用いないので非常にローノイズ
・イメージを崩さずにディテールを描写する繊細な音色


【MLPS-01の特徴】
・出力トランジスタにメタルカン・トランジスタの銘品2N3055/MJ2955を採用
・無帰還レギュレータ方式でリニア電源の低周波ノイズを限りなく除去しクリーンな音質に
・トランスは十分に容量の余裕がある50VAのトロイダルトランス
・三端子レギュレータなどICは一切使わない完全なディスクリート構成


【本電源の注意点】
・完全なエージングには非常に時間がかかります。(150〜200時間)最大のパフォーマンスを発揮するには時間が掛かりますが、音の変化を楽しみながらお待ち下さい。
・ACケーブルは付属しません。

2019年2月25日月曜日

Mark Levinsonモジュールの暫定価格

JC-2 on FPA-01, FLD-01, DCF-05


当面の暫定価格です。

・FLD-01 Line Driver Module (JC-2, ML-1)
  ¥54,000 (pair)

・FPA-01 Phono Preamp Module (JC-2, ML-1)
  ¥56,000 (pair)

・DCF-05 DC Filter Module (JC-2, ML-1)
  ¥28,000 (1pc)

・EQA-47 Phono EQ Module(JC-2)
  ¥25,000 (pair)


LNP-2用モジュールFLD-02は開発中です。
価格・仕様などは予告なく変更される場合があります。

在庫・生産は不定期ですので納期などはお問い合わせください。

2018年11月29日木曜日

DC Filter Module for JC2 (ML1)

Mark Levinson DRF-2


Mark Levinson JC-2(ML-1)には内蔵モジュールのひとつにDCフィルターモジュールがあります。

これは外部電源からJC-2本体に供給されているDC+-15Vをフォノ専用の+-13Vにドロップして出力するフィルター・モジュールです。DCを本体側で更にレギュレートすることでDC電源の残留ノイズを更に減らす狙いがあるものだと思います。


2018年11月24日土曜日

JC-2のモジュールについて

Mark Levinson JC-2について前回のエントリの続きです。
どちらかというと解析編になりますので、技術的な話になります。

改めて各モジュールについてです。構成は、

・ラインドライバーモジュール *2
・フォノアンプモジュール *2
・DCフィルターモジュール*1

です。
モジュールの外見や型番は時期によって多少違いますが私が分かる範囲で個別に解説します。


2018年11月18日日曜日

Mark Levinson JC-2について


Mark Levinsonというブランドはオーディオ界で既にご周知の通りですが、中でも最初期の製品にあたるJC-2というプリアンプはヴィンテージ・プリアンプとしていまだに根強い人気を持っています。

最初期この名機をデザインしたのがジョン・カールというデザイナーです。(JC-2のJCはJohn Curlに由来します)ジョン・カールがマークレビンソン時代に携わったアンプはJC-1(MCヘッドアンプ)、JC-2(プリアンプ)、LNP-2(プリアンプ)とごく僅かなモデルに留まりましたが、そのサウンドは高く評価されています。(会社としてはその後デザイナーを変え、様々なアンプを発表。紆余曲折を経て存続していきます)

JC-2(ML-1)は既に回路図も公開されていますので、その全貌は明らかになっています。

中身は非常にシンプルな回路です。特にフォノ入力以外はそのままクラスAの出力アンプ(ラインドライバー)を一度通るだけという潔さ!プリアンプ史上最もシンプルに徹したプリアンプとも言えると思います。


JC-2内部

そして特徴的なのが各アンプセクションはモジュール化されており、取替可能になっていいることです。これは故障時の対応や後のアップデートに対応するためと思われます。モジュールはフォノ用のEQアンプモジュール、ラインドライバーがLRで各2基ずつ、アンプではないですがフォノ用の電源レギュレータのモジュールが1基搭載されています。もちろんすべてディスクリートです。

またアンプモジュールはすべてJ-FET入力になっています。JC-2の発表は1974年頃。FET入力の本格的な差動アンプを採用されたのは初めてではないでしょうか。(プロオーディオでも有名なAPIやQEのアンプは全てバイポーラ入力です)ジョン・カールも早い段階でFETの優れた雑音特性に目をつけていたのだと思います。

しかしこのアンプモジュール、モールドされているクラスAアンプの宿命もあるのか経年によっていずれ壊れます。40年以上前の製品ですからね。もちろん壊れてしまうと修理をしなくてはいけない訳ですが、モジュール本体は新品ではもう手に入りません。そうなるとオリジナルのモジュールを分解して修理するか、新しく互換性のある代用モジュールを手に入れる必要性があります。

前者(モジュールの修復)に関しては国内外のショップで行うことができるようですが非常にコストが高く、分解しても直らないリスクもあるのでよほどオリジナルのモジュールにこだわりがない限りはオーナーの選択肢には入ってきません。となると互換モジュールを購入するのが有力な選択肢になってくる訳ですが、これもまたオリジナルの音とは異なるうえにモジュール自体もそこそこ良い値段になってしまいます。

ちなみに、オリジナルのラインドライバーやアンプモジュールを模した偽物モジュール(中身はICオペアンプ)も大量に出回っていますので、レビンソンのシールが貼られているからといって海外から入手するのはなかなか危険です。


そういった状況を踏まえて「いっそのこと、うちで交換用モジュールを製作できないだろうか…」と思ったのが数ヶ月前。ちょうどうちではFDOA-01というJ-FETのディスクリートオペアンプを開発したところでしたし、これならばオリジナルに近いサウンドを現代の高品位な部品で再現できるのではと思いました。

ひとまずはメインアンプ部分となるラインドライバーの開発です。
数ヶ月の間に数パターンの試作が出来上がり…。

(つづく)