Mark Levinson ML-1を当方でフルカスタムしたものです。
ML-1はMark Levinsonの歴史では比較的初期のプリアンプになります。
プリアンプとしてはJohn Curl氏がデザインしたJC-2とほぼ同等の回路と外観を備えていますが、入出力端子を汎用RCAからLEMOに変更、電源コネクターを同じくLEMO(後期はFischer)に変更するなど、より高級感を重視したマイナーチェンジ・モデルになります。
名前もJohn Curlの名前を冠したJCからMark Levinson本人の名前を冠したMLシリーズに変更することによって、オーディオデザイナーではなくブランドホルダー主体のマーケティングを行うという意志がはっきりと感じられます。これ以降のモデルはパワーアンプもMLというモデル名に統一されています。
本機ですが、本体はオリジナルのモジュールが取り外された状態で入荷されました。母体はシリアルナンバー22xx期のもので、スペクトロール製メインボリュームを備えた70年代後半の個体になります。
本体自体に問題はありませんでしたが、モジュールが無い状態では当然ながら、音が出ませんので、すべてのポジションに当方のモジュールをセットしました。
・FLD-01 Line Driver
・FPA-02 Phono Preamp
・EQA-47 EQ Board
・DCF-06 Phono DC
以上のモジュールがセットされています。(モジュールの総額約¥160,000)
オリジナルモジュールはありませんが、より高性能でレンジの広いFloatia Designs製のモジュールに置き換えたことにより、現代のハイエンド・オーディオにも対抗できるサウンドにグレードアップしています。
同時にJC-2/ML-1を現代の機器と組み合わせて使用する際大きすぎるゲイン(+20dB)も+14dBに下げて使いやすくするモディファイも行っています。
フォノ入力はオリジナルのA1カードに似た特性で、入力インピーダンスが47kΩ、33dBゲインというMM用のゲインになっています。MC入力が必要な場合はトランスなどで昇圧してください。
また専用のパワーサプライ(トロイダルトランスを使用したリニア電源)とDCケーブルも新規に製作。電源はPSU側はXLR4pin、本体側がFischerになっています。
標準でのセット内容は、
・ML-1本体とモジュール
・パワーサプライ
・DCケーブル
・LEMO→RCA変換ピン *4 (2ch)
となります。
オールドMark Levinsonが欲しいけど、オリジナルモジュールの摩耗が不安な方、オリジナル構成だと高騰していて手が届かなかった方には是非おすすめできます。
価格は¥185,000とさせて頂きます。
また+¥33,000でSiCダイオードとディスクリートレギュレータを搭載した最新型のパワーサプライに変更できます。(納期10日ほど)こちらに変更すると更に音の解像度が上がります。
たった1台だけのオリジナル・カスタムです。これを機ににどうぞ。
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※本機の母体はヴィンテージ・プリアンプです。筐体にはクリーニングで取り切れない小キズや汚れがあります。また天板の六角スクリューがいくつか欠品しております。音質には無関係な部分ですので、ご了承ください。モジュールは1年保証がつきます。
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